外装塗装の正しい手順は?工期と工程を詳しく解説
外壁塗装というのは、作業の1つ1つの工程に重要な意味があります。いくら高額な塗料を使っても正しい作業手順で施工しないとその性能を発揮することはできません。
なので、塗替えの際には、正しい工程を知っておくと安心です。
また、外壁塗り替えには一定の日数がかかります。一般的な日程を把握しておくと、予定がたてやすくなります。
今回は、外壁塗装の正しい作業手順と標準的な工期について紹介します。
外壁塗装の標準的な施工手順と日程
外壁塗装の基本的な施工手順と日程は、大きく分けて5つのパートがあります。
01.準備
02.洗浄
03.下地処理
04.塗装
05.検査・養生撤去
このような流れになりますが、それぞれ説明します。
01準備
・足場の設置
外壁に、足場を設立していきます。
塗装作業場所が2m以上の場合は、塗装工事に先立ち足場を設立します。
屋根塗装の場合は、屋根の勾配が急な場合のみ屋根足場の設立を行います。
一般的な住宅の大きさであれば、1日で設立が可能となります。
この際、ご近所に塗料が飛散しないために、メッシュシートも張ります。
・養生
塗装に先立ち、マスカーなどのビニール製の養生材を使って、窓やフード、軒などを養生していきます。
この養生は、塗装しない部分を汚さないために行います。きちんと養生されているかチェックしておきましょう。
建物の大きさにもよりますが、作業はおよそ1日で完了します。
02洗浄
・外壁洗浄
塗装に先立ち、高圧洗浄などにより外壁洗浄を行っていきます。
サイディングは継手部分から内部に雨漏りを発生させてしまう場合があります。その際はホースの水などを使って洗浄していきます。
念入りに洗ってゴミなどの不純物を取り除きます。
きれいに洗浄しないと塗替え後、すぐに塗料が剥がれてしまうので、きれいに洗ってあるかかをチェックしておきましょう。
建物の汚れ具合にもよりますが、高圧洗浄に1日かかってしまうこともあります。
・乾燥
洗浄後は、綺麗に乾燥させます。
完璧に乾燥しないと塗料が上手く乗らないので、環境や天候によっては数日乾燥のために養生をする場合もあります。
・コーキング打ち直し
窯業用サイディングなどコーキングを使っているサイディングは、塗装に先立ちコーキングの打ち直しを行います。
既存のコーキングを綺麗に取り除き、新規でコーキングを充填していきます。
一般的な大きさの住宅で、2日ほどで打ち直しが完了します。
03下地処理
・素じごしらえ
パテや研磨紙ずりにより、下地を綺麗に調整していきます。
ひびわれ、錆び、クラックなどを、パテや研磨紙で補修して綺麗にしていきます。
塗料を塗る前の大切な作業です。この作業がしっかり行われないと上塗り塗料の密着が悪くなります。
04塗装
・下塗り
下地が乾燥していることを確かめた後、下塗りをしていきます。
下地の素材によって、シーラーやフィラー、プライマーなどを塗布していきます。
建物の大きさにもよりますが、およそ1日で完了します。
・研磨紙ずり
下塗り塗布後凹凸がある場合は、研磨紙ずりで平坦にします。
塗装面に不陸がある場合は、パテかいや研磨紙ずりなどで塗装面の不陸を調整します。
・中塗り
下地が乾燥していることを確かめた後、中塗りをしていきます。
中塗りは仕上げの塗料を塗っていくので、選んだ色の塗料を塗布していきます。
建物の大きさにもよりますが、作業はおよそ1日で完了します。
・研磨紙ずり
中塗り塗布後凹凸がある場合は、パテかいや研磨紙ずりなどで塗装面の不陸を調整します。研磨紙ずりで平坦にします。
中塗り後の状態が平坦な場合は、この工程を省略することができます。
・上塗り
下地が乾燥していることを確かめた後、上塗りをしていきます。上塗りに使う塗料は、中塗りと同じ塗料を塗り重ねていきます・
上塗りは基本1回ですが、1回で納まらない場合は2回塗布することもあります。塗り残しや塗りムラを作らないためには、丁寧な作業が必要です。
見積もりの段階で何回塗りをするのか必ず確認するようにしましょう。
建物の大きさにもよりますが、上塗りはおよそ1日で完了します。
05検査・養生撤去
・養生材の撤去
養生材を、綺麗に取り除きます。
・足場材の撤去
足場を、撤去します。
建物の大きさにもよりますが、およそ1日で撤去が完了します。
塗り替えの手順は、このように進みますが、費用を効率的に使うためには、付帯部分や足場が必要なリフォームを合わせて行うのが効率的です。
参考:外壁塗装をお得にする方法とは?足場代の削減が最も効果的!
塗替えリフォームの注意点
塗替えリフォームの際は、このような注意点に目を向けて行うようにしましょう。
下地は大丈夫なのか
塗装の塗替えも大事ですが、下地が丈夫なのかも非常に大事となります。
既存の塗膜の防水機能が劣っている場合は、下地も著しく劣化している場合があります。
そのような場合は、下地も取り替えて塗装をすることをオススメします。
そのためには、塗替えの前にきちんと現状調査をしてくれる業者に頼むことが大事となります。
塗装の全体像を把握する
塗り替える部分によっては、改めて全体像を確認すると違和感に思えてしまうことがあります。
例えば、外壁のみを塗り替えようとした場合、屋根や雨樋、雨戸などが古く浮いて見えてしまうことがあります。
塗替えというのはまわりとの関係性も非常に大事となるので、全体像を踏まえて塗替えの計画を立てるようにしましょう。
近隣には必ず挨拶をする
外壁塗装は臭いや音を発してしまうので、少なからずご近所さんに迷惑をかけてしまいます。
塗替え前にはご近所にひと言挨拶をしておくと、トラブルなく塗替え工事を進めることができます。
築年数や塗膜の劣化具合により工期が増える
戸建住宅の塗替え期間は、2週間程度が必要です。けれど、天候や立地によっても違い出てきます。
建物の築年数や塗膜の劣化具合によっては、外壁塗装の工程に時間がかかる場合もあります。
状態によっては通常の1.5~2倍かかることもあるので、頭に入れておくとよいでしょう。
正しい施工手順が肝心
今回は、塗替え塗装時のただしい工程と標準的な工期について説明しました。
いくら高価な塗料を使っていても、この施工工程に沿って正しく作業しないと、十分な性能は発揮できません。
塗替えリフォームを行う際には、全て業者に任せてしまうのではなく、どのような手順で作業を進めればいいのかを知っておくようにしましょう。
また、あとでトラブルにならないように、工事前に見積書をしっかりチェックしておきましょう。もし、工事中急な変更が生じた場合は、口頭ではなく、必ず書面で変更契約の取り交わしを行うことが大切です。
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