屋根の塗装はいつすればいい?屋根材の特徴とリフォームの時期

日々直射日光や風雨から大切な建物を守っている屋根ですが、一番過酷な状況に置かれているにも関わらず、目視できないので劣化していても中々気づかないものです。

使われている素材も様々なので、劣化の症状や対処法にも違いがあります。

屋根の不具合は、放っておくと雨漏りに直結します。なので、使っている素材の特徴を理解して、適切な時期に塗装やリフォームを行うことが大切です。

現在使われている代表的な屋根材には、スレート系やセメント系、瓦、金属系などがあります。それぞれの特徴や劣化の状態、塗替えリフォームの時期などをご紹介します。

 

スレート系屋根の特徴

まず紹介するのは、代表的な屋根材として知られるスレート系屋根です。

スレート系屋根は、粘土板岩を薄く加工して作られた屋根材です。カラーベストやコロニアルという名前を聞いたことがあるかも知れませんが、これらはスレート系屋根の商品名です。

天然スレートや無石綿スレート、セメント系スレートなどの種類があります。意匠性に富んでいるので、近年人気が高い屋根材です。

素材が軽いので、地震の際、耐震性が保てるメリットがあります。けれど、山梨県内の一部の地域では、メーカーの保証対象外の商品があります。葺き替えリフォームを検討する際には、業者に確認が必要です。

スレート系屋根材の主な劣化症状

スレート系の屋根材は、経年劣化で色あせが目立ってきます。色あせしてきたら赤信号です。早めに点検を行いましょう。

屋根の点検は、外部の不具合だけではなく、内部の腐食や雨染みを確認するのがポイントです。

スレート系屋根の劣化症状ですが、7年ほど経過すると「色あせ」が発生してきます。これが進むと「ひび割れ」「破損」が起きてしまいます。

屋根材に「ひび割れ」「ソリ」がある場合、すでに雨漏りしている可能性もあります。早めに適切な修理を行ってください。

また、屋根に「コケ」「カビ」が発生しているのを見かけることがあります。これも放置しておくと「ひび割れ」や「破損」の原因になります。塗装の際はスレートの破損を確認して、破損がある場合は張り替えが必要です。

塗装の目安:7~8年

 

セメント系屋根の特徴

セメント系屋根は、セメントと砂を混ぜたモルタルを型に入れて形成・塗装した屋根瓦です。

一般的な屋根瓦は粘土で整形されていますが、セメント系屋根はモルタルが主原料なので、粘土系の屋根瓦と比べ安価に施工できるメリットがあります。

一般的な瓦と同じく重い素材なので、建物のバランスが悪く耐震性に乏しいのが難点といわれています。

セメント系屋根材の主な劣化症状

セメント系屋根材は、直射日光や風雨で塗膜が劣化するとモルタル自体がもろくなってしまいます。モルタルが傷まないように定期的に塗装して長く使うのがポイントです。

セメント系屋根の劣化症状ですが、10年程経ったら頃から「色あせ」が目立ち始めます。屋根が色あせしてきたら、早めに塗装するのがオススメです。

また、10年経つと屋根材に「ズレ」や「ヒビ割れ」などが発生しやすくなります。セメント(モニエル等)系屋根を葺いてから10年以降は、こまめに点検をして破損状態をチェックしていきましょう。

破損を早めに発見できれば、部分的な補修で改善が可能となります。

塗装の目安:10~15年

 

瓦屋根の特徴

瓦とは、陶器で作られた屋根材です。粘土で形を整えて1000℃以上の高温で焼いて仕上げます。関東以南で使われることが多く、東北以北など多雪地域にはあまり適さない屋根材といえます。

高温で作った材料を使っているので、耐久性に富んでおり100年以上保つともいわれています。

このように耐久性に優れた素材ですが、外的な影響で破損しやすいので、台風や大雪の後は、瓦の割れやズレが発生していないか点検してください。

また、屋根材の中で1番重い素材なので、耐震性に乏しくなるとされています。性能評価を取る場合には、使えないことがあるので注意しましょう。

瓦屋根材の主な劣化症状

瓦屋根は工場で高温で焼きつけて作っていますので、塗膜の劣化はあまり心配する必要がありません。なので、塗替えのメンテナンスはほぼ必要ないといえます。

もちろん塗替えは可能です。色の塗り替えをしたい場合はお好きな色に塗り替えることができます。

瓦屋根が劣化してくると、主に「ヒビ」「コケ」「ズレ」といった症状が現れてきます。

そのほか、「漆喰の劣化」などのメンテナンスも必要になります。10年以上経ったら屋根の状態を定期的にチェックしていくようにしましょう。

塗装の目安:20~30年以上

 

金属(鋼板)屋根の特徴

金属(鋼板)屋根は、金属で作られた屋根で、素材は鋼板や銅板などがあります。加工の仕方によって様々な形に対応ができるので、ビル、マンションなどの大型建築物にも多く使われています。

金属屋根は、錆びに強く動きにくいので、富士北麓や八ヶ岳周辺の多雪地域でもよく目にします。反対に熱伝導率が高いので甲府盆地など暖かい地域には不向きな素材といえます。

金属系屋根は、屋根材の中で最も軽く、防水性にも富んでいます。そのため、屋根が軽くなり耐震性に優れた建物にすることができます。

ただし、屋根材の中で音の響き方が1番ひどく、雨音が大きく気になるというデメリットがあります。

リフォームの際には、これらのメリット・デメリットを比較検討するようにしましょう。

金属(鋼板)屋根材の主な劣化症状

金属屋根は、10年程度経ってくると塗装が劣化してくるので、塗り替えの検討をはじめましょう。

金属屋根は一度「サビ」が出ると、問題ない部分にも「サビ」が広がっていきます。放置しておくと穴が空いてしまうこともあるので注意が必要です。

屋根材に「浮き」や「ソリ」「割れ」が出てきた場合、すでに雨漏りが起きている場合があります。早めに点検の依頼をして必要な修理をしてください。

塗装の目安:10~20年

 

劣化や不具合の点検は、早めにプロの診断を

屋根は外壁同様、直射日光や紫外線、風雨にさらされています。また、外壁や付帯部分と違って、目視で劣化状況を確認するのが難しい部分です。

屋根雨漏りの原因と改修方法」で紹介したとおり、雨漏りは、屋根の不具合で起きるケースが大半です。

「塗装やリフォームの時期かな?」と思ったら早めに、屋根・外壁・付帯部分を合わせて専門業者に丁寧に点検してもらいましょう。

参考:外壁塗装の時期は素材で変わる!外壁材の特徴とリフォーム時期

もちろん山梨県内の屋根の不具合診断や雨漏り調査は当社でも行なっていますので、お気軽にご相談ください。

 

まずは無料診断をご活用ください

※アスカペイントでは、外壁・屋根の無料診断を実施ております。「塗替えの時期がわからない」「うちの家は大丈夫か?」とご心配な方は、お気軽にご相談ください。

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