建物付帯部分のリフォーム時期とメンテナンス方法

屋根や外壁同様、ベランダや雨樋など建物に付帯する部分も日々風雨や紫外線にさらされています。とかく見落としがちな付帯部分ですが、外部に設けられているため、劣化するとさまざまなトラブルの原因になります。

なので、こまめなメンテナンスでいつも快適に使えるようにしておくことが大事です。

設置目的や劣化の症状もさまざまなですが、どのような点に注意してリフォームやメンテナンスを行えばいいのでしょうか。

ベランダや雨樋などの付帯部分のリフォームの時期やメンテンスの方法などをご紹介いたします。

 

バルコニーやベランダのメンテナンス方法と塗装の時期

ベランダやバルコニーには直接雨が侵入してきます。なので、雨が降った際にスムーズに雨水が流れる状態を保っておくことが大切です。

雨がスムーズに流れずにベランダに残ると、素材の劣化を早めたり雨漏りの原因になります。

ベランダをスムーズに使い続けるために、以下で紹介するメンテナンスを行うようにしてください。

床のヒビ割れ

バルコニーやベランダの床に「ヒビ割れ」があると、「ヒビ割れ」部分から雨漏りが発生する可能性があります。

「ヒビ割れ」がある場合は、塗料やモルタル、シーリングなどで修理して「ひび割れ」を無くさないといけません。

塗膜防水などの塗料系の防水を行っている場合は、5年に一度は塗り替えを行うようにしましょう。

塗装の目安:5~8年

排水口の詰まり

ベランダの排水口が詰まってしまうと、雨水がスムーズに流れず「オーバーフロー」してしまうことがあります。

経験上ベランダの「オーバーフロー」は、構造体や室内にまで損害を与える厄介な不具合です。特にインナーバルコニーを設けている場合は、一度の大雨や台風で大きな被害を受けるケースがあります。

排水口はゴミがある場合は綺麗に取り除いて、排水口の詰まりを無くておきましょう。

ご自分でもできる作業ですので、定期的にお掃除を行うことをオススメします。手が回らない場合は、業者に頼むと綺麗にお掃除をしてくれます。

 

雨樋のメンテナンスの時期と目安

雨樋もバルコニーやベランダと同様に、雨が降った際にスムーズに排水するようにメンテナンスしておくことが大事です。

雨樋に詰まりがあってオーバーフローしてしまうと、軒や破風部分から雨が侵入して、構造躯体に悪影響を及ぼすことがあります。

雨樋を良好な状態に保つため、以下で紹介するメンテナンスを心がけてください。

雨樋の詰まりと凍結

雨樋のトラブルでよくあるのが詰まりです。落葉などのゴミが溜まってしまい、樋の中で詰まってしまうという流れです。

雨樋は季節ごとに掃除をして詰まらせないのがポイントです。

山梨の寒冷地では、冬場に落ち葉やゴミが凍って雨樋が破損することがあります。なので、立地条件を懸案して雨樋を外してしまうのも一つの方法です。

雨樋のメンテナンスは自分でもできますが、高所作業なので、できれば業者に頼んで四季ごとに綺麗にしてもらいましょう。

雨樋の破損や継手の不具合

雨樋の継手に隙間があると、雨水が上手く樋を通って流れなくなってしまいます。雨樋の継手部分は定期的に点検を行い、「隙間」がある場合は「隙間」を無くすようにしましょう。

隙間の修理は、自分でもできますが、こちらも高所作業になるため業者に頼んで修理してしもらうと安全です。

また、雪や凍結で雨樋に「歪み」や「破損」がでた場合には、塗替えリフォームでは対応ができません。

スムースに排水しなくなった場合は交換を検討しましょう。

雨樋の塗装

雨樋は、経年劣化で塗膜が「剥がれ」てしまうことがあります。塗膜が「剥がれ」ると「粉を吹いたような状態」になり建物の美観を損ねてしまいます。

雨樋の塗膜が「剥がれ」ている場合は、外壁や屋根の塗替えリフォームに合わせて塗装するのが経済的です。

塗装の目安:10~15年

 

鉄部塗装のメンテナンスの時期と目安

付帯部分の鉄部は、外壁より劣化しやすい傾向があります。グレードの低い塗膜を使われていることが多く、ほとんどがアクリル塗料で仕上げてあります。

また、外部手すりは、触れたりするので劣化しやすい部位です。「サビ」を放置しておくと劣化が進行して「破損」を起こす危険もあります。こうなると安全性にも問題が出てしまいます。

塗膜のツヤがなくなったら、鉄部塗装の検討をはじめましょう。

塗装の目安:10~15年

 

木部塗装のメンテナンスの時期と目安

木部塗装には木材保護塗料やアクリル塗料を使っていることが多く、これらの塗料も長持ちしない塗料です。

塗膜が劣化すると、木材自体が吸水して腐食してしまいます。塗料の「剥がれ」木材に「腐食」が見られるとすでに赤信号です。

塗膜の退色が目立ってきたら、塗装リフォームの検討をしていきましょう。

木材保護塗装はご自分でも可能ですが、ムラなく均一に塗布しないと木材を守ることができません。意外と難しいので、業者にお願いするのが賢明です。

塗装の目安:10~15年

 

メンテナンスをしないことで発生する問題

付帯部分の塗装を傷んだままにしておくと、さまざまな問題が発生してしまいます。

素材が侵されてしまう

1番気にすべき点といえば、素材が侵されてしまうことです。鉄部も木部も、塗膜により素材を守っています。

塗膜がはがれてしまい守ることができなくなってしまうと、雨などの負担を素材自体が受けてしまうようになってしまいます。

錆びたり腐らせてしまい、素材自体がダメになり取り替えなくてはいけなくなってしまいます。

塗装をするだけで素材を末永く守ることができるので、塗膜を常にキープさせておくことはとても大事なことといえます。

美観が損なわれてしまう

塗膜が劣化してしまいと、見た目が悪くなってしまいます。

付帯部分全体の雰囲気を落としてしまい、建物の外観のイメージが悪くなってしまいます。

特に玄関前は家の顔ですので、ポストや門扉、塀などの美観性が落ちてしまうことで、建物の顔が台無しになってしまいます。

 

付帯部分のメンテナンスとリフォームまとめ

今回は、外壁や屋根に付帯する部位のメンテナンスやリフォームについて説明しました。

ベランダや雨樋は、外壁同様、直接外部からの影響を受けています。目的によって素材も違うので症状や対処方法もさまざまです。

外壁と比べて劣化のスピードが早い傾向にあるので、自己点検を行う際には、丁寧にチェックするようにしましょう。

建物の付帯部分も早めのメンテナンスを行うことで、品質を落とさずメンテナンス費用も安く収めることができます。

 

まずは無料診断をご活用ください

※アスカペイントでは、外壁・屋根の無料診断を実施ております。「塗替えの時期がわからない」「うちの家は大丈夫か?」とご心配な方は、お気軽にご相談ください。

経験豊富なベテランスタッフが、迅速・丁寧にご自宅の屋根・外壁の状態を無料で確認します。