外壁や屋根の塗装に使用される代表的な塗料の種類と特徴を比較！
塗料には、様々な種類があります。技術開発が進んで高性能な製品も登場しています。
性能や耐用年数、価格も選べるので、塗装の際にはご自身の希望に合った塗料を採用してみてはいかがでしょうか。
今回は、一般住宅の塗り替えでよく用いられる代表的な塗料の特徴、耐用年数、価格帯などを紹介します。
代表的な塗料の種類
一般住宅の塗り替えに使用される塗料には、合成樹脂の種類により、アクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料があります。
塗料は、主剤（顔料、添加剤、溶剤）と硬化剤（合成樹脂）を組み合わせて作られています。この組み合わせにより仕上りや耐久性に大きな差が生まれます。
耐用年数と価格の違い
よく「同じ塗料なのに耐用年数や単価が違うのはなぜですか」という質問をいただきます。これは、主に硬化剤に使用する樹脂の含有量が違うためです。
樹脂の含有量が多くなると、価格は高くなりますが耐用年数が長くなります。なので、見積もりを数社からとって比較する場合、単価だけで判断すると後で後悔することになります。
塗料の特徴、耐用年数、価格帯
塗替えでよく用いられるアクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料の特徴や耐用年数、価格帯を紹介します。
アクリル系塗料
アクリル系塗料の長所は、軽量で色合いをくっきり見せる効果が高いことです。コストも1番安く収まります。なので、価格重視で塗り替えを行いたい場合などに適しています。
けれど、紫外線に弱いので色あせやクラックが生じやすく、耐用年数は4～7年程度と短めです。
耐久性はありませんが、頻繁に塗替えをしたい方には費用対効果が高い塗料といえます。
・平均単価
平均相場単価は、㎡当たり1,000～1,200円程度です。
ウレタン系塗料
ウレタン系塗料は、アクリル系塗料と比べると防水性や耐水性に優れた塗料です。
アクリル塗料の次に安価な塗料なのでお得に塗装工事を行うことができます。
塗膜が柔らかいので用途範囲が広く、戸建て住宅を中心に幅広い建物の塗装工事に採用されています。
アクリル塗料の耐用年数は、約6～10年程度とあまり長くないのが難点です。
耐久性、防汚性、紫外線への耐性を考えると１０年以上住む予定がない場合などにオススメです。
・平均単価
平均相場単価は、㎡当たり1,800～2,000円程度です。
シリコン系塗料
シリコン系塗料は、ミドルグレードの塗料です。
ウレタン塗料を比べると、耐久性や耐候性、仕上がりの良さが大変優れています。
弾性にも富んでおり、塗替えにも適しています。このように中間クラスでコスパも良いので、人気の高い塗料です。
シリコン系塗料は塗料の種類が豊富ですが、およそ8～15年ほどの耐用年数があります。
・平均単価
平均相場単価は、㎡当たり2,500～3,500円程度です。
フッ素系塗料
フッ素系塗料は、文字通りフライパンのフッ素加工のような表面効果を発揮する塗料です。
塗膜の表面に汚れが付着しても、フッ素加工の表面により汚れを効果的に洗い流して綺麗な塗膜表面をキープすることができます。
耐久性や耐候性、撥水性に富んでおり、塗膜としては最高の塗膜とすることができます。
15年～20年ほどの耐用年数があるのですが、塗料の費用が高いので一般住宅にはまだまだ浸透していません。
・平均単価
平均相場単価は、㎡当たり3,500～4,500円程度です。
耐久性・価格を考慮して最適な塗料を選ぶ
今回は、塗替えでよく使用される塗料の特徴や費用、耐久年数を紹介しました。
このように塗料には多くの種類があります。
塗料によって特徴が違い、塗替えサイクルも変わります。そのため、どの塗料が、ご自身にとってベストなのかを考えて塗料選びを行いましょう。
判断基準としては、いつまでその家に住むのか。いくらの予算なのか、塗装の範囲、メンテナンスの必要性などを考えるのがいいでしょう。
また、塗料には、見た目や壁を保護するだけではなく、断熱や遮熱など省エネ効果が期待できる塗料やヒビ割れに強いなど、住まいの悩みを解決する塗料もあります。
参考：住まいの悩みを解決する塗料！省エネ・雨漏り・湿気に効果的な塗料
外壁や屋根塗装を通して、くらしの悩みを解決したい場合、付加機能のある塗料を検討するのもオススメです。
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